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古い胴裏の使い方

  • 2008/05/05(月) 17:42:38

先日古い胴裏の使用法についてお問い合わせしたところ
ブログへの御返事。直接店に来られての御指導など
ホントに多数頂きました!m(--)m有難うございます

早速御紹介させていただきます
1、眼鏡拭き
よく水洗いするだけで、油や細かい汚れが取れるそうです。
コレが一番簡単な使い方かも・・・
2、絞り染め
絞り染めを施してシミを目立たなくさせる
(先に一度漂白すると結構綺麗になるようです。
しっかりした生地で無いと破れる事もあるようです。)
3、裂き織
裂き織の材料として使用する。
詳しくはココを御参照下さい。織機も市販されています
それとは別の超?簡易機の作り方はこちら
4、裾除け
漂白した後、二重にして裾除けやステテコを作る
(絹の袷なので履き心地、防寒に優れているそうです。)
5、漆器拭き
良く洗った後、漆塗りのお重やお椀を拭くのに適しているそうです。
(確かにやわらかくて贅沢です!漆器を傷つけない逸品!)
6、手編み草履を作る
少し前に話題になっていた手編み草履の材料としても良いようです。
肌触り最高!
ハウツー物の本も多く出ていますし元手が掛かりません。
7、やっぱりヌカ袋
小さな袋を作ってヌカを入れ、体を洗うヌカ袋
美肌効果満点でエコロジー!胴裏利用の王道はやっぱりコレ!
との意見が多数頂きました。(主に高齢者の方)

御意見御協力いただいた皆々様本当に
有難うございますm(--)m

また、こんなのも有るよ?って御意見いつでもお待ちしています。

美しい手描きの小紋!

  • 2008/04/26(土) 17:48:45



美しい春色の手描き小紋でしょ?
柄は可愛いけど値段は可愛くないよってキモノです
実はコレ、お直しでウチに入ってきたおキモノなんです。
オーナーさんは他にも、手描き落款入りの訪問着などを
ウチで直しているお得意様なんですが
今回のこのキモノ、お嬢さんのサイズに仕立て直しします?♪
いいですよね?親子代々受け継がれる伝統って感じで!

このキモノ非常に良い物なので、解くのも緊張しますね
D102000227.jpg

で、問題はこの胴裏!
見事に黄変(絹は時間の経過と共に漂白前の本来の色に戻っていく)
&カビでいわゆる星が飛んだ状態
上の写真と同じく袖部分なんですが・・・
よく、表地にまで達しなかったことです。幸運に感謝!

一昔前の胴裏は(20から30年前)糊気が多くて
こうなってしまうことも多いのです
残念ながら胴裏は交換しないと駄目ですね(x x)

ところで皆さん。ココからが本日の本題です
古くなった胴裏の活用法を募集しています
昔はお祖母ちゃんのヌカ袋になっていたんですが
他にいい活用法を御存知の方、是非御一報ください。
当店のお客さんをはじめ、多くの方が悩んでいるはずです
そのまま廃棄処分ってのは、余りにもったいなくって出来ません
宜しくお願いいたします!m(==)m



只者ではない!

  • 2008/04/20(日) 12:01:26



この草履、一見何の変哲も無い草履に見えますが
凄いんですよコレ
ウチの友達リンク先でもあるんですが、
趣味で手芸をされているゆきんこさん
自分でリフォームされた草履なんです。
リフォーム前はこんな感じwIMG_4225.jpg

コレが見事に上の画像のように蘇るそうです。
自分でも出来そうに書かれているんですが
おそらく素人では中々こうは行かないでしょう!

腕に自身のある方で、廃棄処分待ちの草履をお持ちの方は
是非一度このページを参考にチャレンジしてみてください!

紹介しておいてなんですが・・・
失敗しても、良い物が有る時だけですよ!
僕は怖くて出来ません!!
念のため・・・自己責任で判断してください!
自己責任って便利な言葉ですね?♪

覚えてますか?

  • 2008/04/18(金) 14:01:08



覚えてますか?・・・と、いうより古すぎ?
このキモノ・・・実は、二ヶ月ほど前にココで掲載していた古い羽織です
時間は掛かりましたが無事、
四つ身の御着物として復活しました

結構時間も手間も掛かりました!

先ずは羽織を解いて、洗い張りに出します。
生地に付いた折皺や、汚れを落とす作業です
このときに、絞り生地なので少し生地巾の調節をしました。

で、お仕立て前に八掛を注文します。
今回は綺麗な赤に合わせて共色の八掛を別染めしました
D10200021.jpg

大まかな寸法を決定して
(四つ身のきものなので、長く着れる様に実際の寸法よりも大きく)
お仕立て先に出しました。
今回の職先は山城和裁。ココはかなり無理を聞いてくれるので
変わった仕立物もOKな腕の良い所です。

で、ウチのお店の改装中にお針子さんは頑張ってくれたので
何とか改装後の当店に到着です!

で、ココから今度は実際にお召しになるお子様に合わせて
肩揚げ、腰揚げをします。
コレは実際着て貰わないと綺麗に出来ないんですよね?
前身ごろが斜めになったり肩揚げの位置がずれたり・・・

本番の七五三まで、まだ日はありますが
形になって出来てくると一安心ですネ
コレに白い被布コートなんかを合わせたら可愛いでしょうね?♪

このキモノに限らず、長い間キモノを楽しむ工夫は
色んなところでやらないと勿体無いですね
本来高い商品なのでホントに着てこそキモノ!
うーん、久しぶりにキモノ屋らしい発言だな?

絞りの羽織

  • 2008/01/18(金) 08:29:27




コレも、加工でお預かりしている商品なんですが
実はもう洗い張り済み
この後足りない八掛け(裾回し)が届き次第お仕立てに入ります。
といっても、元の羽織ではなくて、今度は七五三の
三才用の晴れ着として生まれ変わります。

確かに赤い鹿の子絞りって子供の着物にぴったりなんですよねェ
フワッとしたやわらかさとか、色あいとか正にうってつけ!
この羽織を綺麗に残してくれたお婆ちゃんに感謝です。

このように可愛い総絞りですが、人によっては
苦手な方がいらっしゃるようです。
「この柄が蜂の巣に見えて」
って方が時々いらっしゃるみたい・・・
綺麗だと思うんですが、皆さん如何???

染めますよ?

  • 2008/01/17(木) 08:07:28

kim2

今日もお直しをお預かりしました。
道行コートなんですが、お客様曰く
染めの色も良いんだけど、オレンジ色のところが目に痛いほど
鮮やか過ぎるので、暗くしたい。」そうです

うーん確かに・・・若いうちはコレでよくても
年を重ねるとキツイかも?

ってことで、取りあえず少し茶系の色をかけて
全体に少し暗く染め直して見ましょう♪
あ、その前に解かないとね?

自分で、着物を解くと加工賃を安く出来るのと
着物の勉強になりますョ?
時間のある方は一度解いてみるのもいいですね
解くときは、くれぐれも生地を痛めない様にご注意下さい
無理だと感じたら、専門家にご相談ください

見にくい画像ですが

  • 2007/12/18(火) 11:56:16



見にくい画像で申し訳ありませんが
この、先日お客さんに洗い張りで預かったお着物です。

シックな紺に白絣。
古い沖縄モノのようです。
繊維が太く、硬めなので麻かな?
宮古上布ほどの砧打ち(きぬたうち)特有の艶は無いので八重山かな?
なんて考えています。
柄も、地方の特徴があるらしいので詳しい方が見たら
産地もわかるんだろうな?
ごめんなさい、勉強不足です。m(==)m

繊維が太いので、まさか芭xx?コレだとお値段がすごいことに・・・

お客さんいわく、「昔は近所のおばあさんが地機で芭蕉織ってた
けど、今は何十万もしよるでしょ?新しいのは、よう買わん。」
・・・いえいえ、桁が二つほど違います。
今は生産数も少ないので最低数百万後半の値段なんですよ。
業者が間で取り過ぎと違うの?ッて言うくらい高いです。

皆さんも箪笥で眠っているお婆ちゃんの着物探してみませんか?
宝物に出会えるかも!

仕立替え色々

  • 2007/12/14(金) 11:12:14

最近着物の直しの注文が多いんですが
その中でも面白い仕立て直しがあったのでご報告します

紬の羽織二枚をほどいてきものにお仕立てしました。
羽織って当然きものの長さは無かったのですが、
羽織の裾のほうに別柄の生地を当てて
道長柄のお着物をひとつ作るという形なんです。

二つとも、大島羽織だったんですが、ちょうど色違いなので
中々いい柄になりました。(先方さんの了解が取れなかったので写真掲載はなしです)
聞くと、おばあさまがきもの好きで、いっぱい持ってらしたんですが、
着物の方は、かなり傷んで生地も弱っていたようですが
共の羽織は新品同様だったんです。

上手く形見を活かせることが出来たので良かったですね
サイズの違いも克服できたので一石二鳥かな?

八掛が届きました

  • 2007/11/17(土) 11:49:35

hakkake

先日の更紗用の八掛(裾周り)が届きました。
写真では少し濃い目に写っているようですが、
中々良く似合いそうです。

更紗の方は、ただ今京都で湯のし加工中!
湯のしから戻ってきたら、胴裏、衿裏などの
付属品をつけて今度はお針子さんの下に旅に出ます。
お店に戻ってくるのは約三週間後。

お客さんもそうですが、私たちも待ち遠しく思います。



可愛い柄でしょ?

  • 2007/11/16(金) 14:51:24

昨日は子供の参観日だったので更新お休みしました。
ごめんなさい。m(__)m

今日はちょっと新企画
お客さんに預かった着物のご紹介です
このお着物なんとお婆ちゃんの物らしいです。
って事は40年以上前のお着物かな・・・

でも生地はしっかりしているし、柄も古臭くないので十分現役!
中々良い更紗小紋ですね。
八掛けも発注しました。
このお着物、これから湯のしにまわして、生地を整えて
お客様用に縫い直します。
生地巾は余り広くは無いですが、お客様の寸法は十分出せそうです。
どんなきものになるのかお楽しみ。
sarasa